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- 2026.9.24
「今夜はお鍋」は、エコなのか?
ようやく朝晩に涼しい風が吹くようになりました。まだ日中は汗ばむ日もありますが、スーパーの売り場には鍋つゆの素がずらりと並び始め、「そろそろお鍋の季節だな」と感じます。
野菜を切って、お肉を並べて、あとは煮るだけ。作る側にとって、お鍋ほどありがたいメニューはありません。今年も寒くなったら、わが家の食卓に何度も登場するはずです。
売り場の前でふと思いました。このお鍋、もしかしてエネルギーの使い方としても優秀なのでは?
まず、使うのはコンロひとつ、鍋ひとつ。おかずを何品も作るときのように、フライパン、グリル、電子レンジを順番に使うこともありません。洗い物が少ないので、お湯や洗剤も少なくて済みます。
次に、ふたの力。ふたをして煮れば熱が逃げにくく、火を弱めても煮えていきます。土鍋は保温性が高いので、火を止めたあとの余熱でも具材に火が通ります。「強火で一気に」より「ふたをしてコトコト」のほうが、実はガスや電気の節約になるのです。
さらに、締めの雑炊やうどん。野菜やお肉のうまみが溶け出したスープを最後まで使い切れるので、食べ残しも出にくくなります。冷蔵庫に半端に残った白菜の外葉なども、鍋ならおいしく片付けられます。
もうひとつ意識したいのが、具材選びです。旬の野菜は、ハウスで温めたり遠くから運んだりするエネルギーが少なくて済みます。福岡には水炊きやもつ鍋など、地元自慢の鍋料理もたくさんあります。地元の旬の野菜を使えば、おいしさもエコもいっそう増えそうです。
もちろん、長時間ぐつぐつ煮続ければ、せっかくのエコも台無しです。大切なのは、料理そのものより「どう作るか」「どう使い切るか」なのだと思います。
工場やオフィスでも、ひとつの熱をいろいろな用途に回したり、余った熱を捨てずに活かしたりする工夫が進んでいます。GXの考え方は、わが家の食卓の鍋の中にもありそうです。本格的に寒くなったら、今年はふたをして、コトコト煮てみようと思います。