北九州GX推進コンソーシアムの全会員向けの一斉アンケートの集計結果が整いましたのでお知らせします。

 アンケート実施期間:2025年5月22日(木) ~ 2025年6月16日(月)
 回答件数:49件(対象:315件 回答率:15.6%)

アンケート分析

業種としては製造業の企業様から多くの回答をいただきましたが、幅広い業種から回答をいただいています。
従業員数としては300人以上の企業様に多く回答いただきました。
従業員数については、割合の関係から以降の分析では、50人以下(30.6%)、51人~300人(24.5%)、300人以上(44.9%)として集計をかけていきます。

GXに関する計画、経営戦略の策定については「策定済」「策定中・検討中」「未策定」でほぼ3分の1ずつに分かれる結果になっています。

従業員数毎に見てみると、やはり従業員数が多い企業のほうが計画・経営戦略の策定が進んでいるという結果が見て取れます。特に「策定していない」企業数に顕著に現れています。

業種別に見てみると、金融・保険業については策定済が100%、また運輸業、製造業などの比較的GHG排出量の多い業種の方が策定が進んでいます。逆にサービス業や情報通信業などのGHG排出量が少ない業種は、策定が進んでいないようです。

取り組み状況については「すでに取り組んでいる」企業が若干多いという結果になっています。今回、回答いただいた企業様は比較的進んでいると考えられるため、世の中のGXへの取り組みはまだまだこれからと見て良さそうです。

取り組み状況を従業員数別に見ると、如実に結果が出ました。従業員数が多い企業ほど取り組みが進んでいると言って間違いなさそうです。

業種別に見るとGX計画・経営戦略と同じく、金融機関およびGHG排出量が比較的多い企業で取り組みが進んでおり、排出量の比較的少ない企業は進んでいないという結果が出ています。

取り組んでいる理由としては「脱炭素への社会的な要求の高まり」「企業ブランドイメージの向上」といった、いわゆるCSR的な回答が多いが、3位に「新しいビジネス機会の創出」が入ってきています。ぜひどんどん進めていってほしいところです。また5位タイで「顧客や取引先からの要請」も入っており、サプライチェーンからの要請も一部で始まっているようです。

省エネ、再エネに取り組んでいる企業が多く、GHG排出量(Scope1,2)の把握よりも多い回答になっています。せっかくならば、GHG排出量を把握したうえで省エネ・再エネに取り組んでいただき、削減効果を実感していただければと思います。

まだ取り組めていない理由としては「必要な人員の確保」が一番多く、要員やスキルの部分が多いようです。GX人材の確保はやはり難しいようで、コンソーシアムでもこの部分を強化していくような施策が必要と感じます。

取り組むきっかけとしては「顧客や取引先からの要請」や「法改正」などの、いわゆるホラーストリーのものが多くの回答を集めています。「やらされる」前に行動を起こせるよう、先行者利益やインセンティブを示していければと思います。

今後取り込みたいものとしては、やはり省エネ・再エネが多いですが、こちらもGHG排出量の把握よりも多くなっています。ぜひGHGの排出削減と併せて省エネ・再エネに取り組んでいただきたいですね。一方で「他企業との事業連携」「脱炭素に資する商品・サービス」などの回答も多く、ぜひ取り組みを進めていただきたいですし、コンソーシアムとしてもお手伝いをさせていただきたいと思います。

GXについて説明できるか?という質問には7割以上の方が「説明できる」と回答、またGXの重要性については9割以上の方が「そう思う」と回答しました。さすがコンソーシアムの会員様は意識高めといったところでしょうか。

こちらの質問にも多くの方が「意識する」と回答、やはりこちらにも意識の高さが伺えます。

コンソーシアムへの期待も多くのご意見をいただきました。ありがとうございます。ご期待に少しでも沿えるよう、貴重なご意見を参考にさせていただき施策立案を進めていきたいと思います。

まとめ

今回はお忙しい中、アンケートにご協力いただきありがとうございました。
この記事でご紹介した質問以外にも、全質問について添付のエクセルファイルで集計を行っています。ご興味がある方はぜひファイルをダウンロードいただきご参照ください。

今回のアンケート結果を元に今後の施策検討を行っていきます。今後の北九州GX推進コンソーシアムに引き続きお付き合いよろしくお願いします。

また、北九州GX推進コンソーシアムでは、皆様の声を施策に取り組むべく、今後も定期的にアンケート調査を実施したいと考えています。ご協力をお願いします。
アンケート以外にも、お気づきの点等ございましたら、遠慮なくご連絡いただければ幸甚です。