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- 2024.8.19
- GX入門
「暑さ指数」とは?
年々夏場の気温が高くなり、熱中症へのリスクが高くなっています。
夏場には連日「熱中症警戒アラート」が発表され、夏休みの昼間の公園に子供たちの姿はありません。
自分が子供の頃は、夏休みに入ると朝から晩まで、宿題もせずに外を走り回っていたことから考えると、状況はかなり深刻で早急な対策が必要です。
この「熱中症警戒アラート」ですが、なにを基準に発表されているかご存知でしょうか?
この指標になるのが「暑さ指数」です。
「暑さ指数」の実況と予測は環境省のホームページに掲載されています。
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php
暑さ指数
「暑さ指数」は「WBGT」とも表現され、正式には「Wet Bulb Globe Temperature」で直訳すると「湿球黒球温度」となります。WBGTは、熱中症リスクを表すための指標として1954年にアメリカで考案されました。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。人体と外気との熱のやりとりである熱収支に注目し、その熱収支に与える影響の大きい「湿度」「輻射熱」「気温」の3つの要素を取り入れた指標になっています。
3つの要素から計算されますが、その中でも「湿度」の要素が全体の70%を占めており、残りの30%が「輻射熱」と「気温」になっています。熱中症リスクへの影響は、以外にも「湿度」の要素が一番大きいようです。計測の仕組みを含めた詳細な説明は環境省のホームページに掲載されています。ご興味があればご参照ください。
https://www.wbgt.env.go.jp/doc_observation.php
熱中症リスク
日常生活での熱中症リスクは下表のように4つの段階に分けられています。
熱中症警戒アラートは「暑さ指数」が予測値で33を超える場合、また熱中症特別警戒アラートは同じく35を超える場合に発令されます。「危険」な基準をさらに超える状況ですので、厳重に注意が必要です。
ちなみに福岡県で過去に発表された熱中症警戒アラートの回数は以下の通りです。
2021年 23回(6月:0回 7月:16回 8月:7回)
2022年 30回(6月:1回 7月:12回 8月:16回 9月:1回)
2023年 28回(6月:0回 7月:10回 8月:17回 9月:1回)
2024年 57回(6月:0回 7月:19回 8月:26回 9月:12回)
熱中症対策
熱中症は、油断すると命にもかかわる危険なものです。
暑さ指数なども参考にしながら、それぞれの場所に応じた対策をとりましょう。