家の作りやうは夏を旨とすべし。
ご存じ、有名な古典、徒然草の一節です。
じめじめと湿度高く、不快指数の高い日本の夏。冬は何とでもなるが、夏の暑さは何ともならない、だから住まいを作るときには、夏過ごしやすい家を建てよう、という兼好法師のご指摘ですが、気候変動が次のステップに入ってしまったのか、ここ数年の酷暑は異常というに相応しい状況になっています。夏の暑さとGXに関するニュースをピックアップしてお伝えします。

気候変動シナリオに基づいた建物計画用の将来気候データ

竹中工務店は、「気候変動シナリオに基づいた建物計画用の将来気象データ「Met.box」を開発したと発表しました。HPの記者発表資料では、「気候変動が進む中、これまで一般的だった過去観測値に基づいた建物計画から、将来予測値に基づいた建物計画への変容が求められています。当社はMet.boxを使用することで、気候変動の緩和・適応・レジリエンスの3つの観点で、お客様の新築・既存改修等の建物計画を評価し、温熱的快適性・エネルギー性能、安全性などに優れた付加価値の高い建物を提案」と記載されています。
建物というのは、未来に向けた投資かつ、長期的に利用するものです。冒頭あげた徒然草ではありませんが、生活をとりまく気候のありように沿ったものにすべきであり、これまでと大きく異なる気候の将来予測に基づいた計画を立てることができるのは、オーナーにとって非常に魅力的なサービスではないでしょうか。
https://www.takenaka.co.jp/news/2024/07/06/

熱ストレス=サイレントキラー

「暑くて死ぬ」と、もう何度も口にされた方も多いと思います。

ILO(国際労働機関)では、世界規模で熱ストレスの危険にさらされる労働者の増加を指摘。この熱ストレスをサイレントキラーと呼び、警鐘を鳴らしています。人権問題でもありますが、日中稼働できないため、生産性低下が避けられず、経済にとっても課題です。
https://www.ilo.org/ja/resource/news/ku-shu-ka-dong-ku-ren-no-ming-xie-ka-su-iloka-bao-gao-shu