また、耳慣れない言葉がやってきました。
「カーボンオフセット」は聞きおぼえがあるけれど、「カーボンインセット」とは?

まずは、カーボンオフセットのおさらいをしましょう。
カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です また、カーボン・オフセットに用いる温室効果ガスの排出削減量・吸収量を、信頼性のあるものとするため、国内の排出削減活動や森林整備によって生じた排出削減・吸収量を認証する「オフセット・クレジット(J-VER)制度」を2008年11月に創設し、2013年度からは、J-VER制度及び国内クレジット制度が発展的に統合したJ-クレジット制度が開始しました。
環境省ウェブサイトより抜粋https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html

では、カーボンインセットとは何でしょうか。
カーボンインセットは、サプライチェーン内でGHGを削減する取組です。
オフセット同じように、自社単独で削減できない温室効果ガスを相殺する取組ですが、サプライチェーン全体での持続可能性を高めて、環境負荷を減らす、GXの文脈では自社の付加価値・競争力を高めるともいえるのではないでしょうか。

なお、この取組みは、日本では農林中央金庫が中心になり、農業分野でのプロジェクトを進めているようです。工業分野だけでなく、農業分野からも、GXの波が生み出されています。