今回のGXよもやま話は、GXの「G」Green(緑)について。

タイトルにも書きましたが、信号機の青信号って緑色ですよね。なぜ緑色なのに青信号と呼ぶかご存じでしょうか?

日本で最初の信号機は日比谷交差点に1930年作られ、当時の法令では「緑色信号」と記載されていました。しかしその信号機を紹介する記事で「青信号」と紹介し、それが世間的に定着してしまったとの説が有力です。現在は法令でも「青色」と表記されています。

では、そもそもその紹介記事で「青信号」としてしまったのはなぜなのか?
その理由は古代の日本まで遡ります。当時は赤、黒、白、青の4つしか色の名前がなく、緑色は大雑把に「青」に分類されていたそうで、その頃の名残として緑色のものを青と呼ぶ習慣が残っているのです。そう言われてみると「青野菜」「青りんご」「青のり」「青汁」などなど、全部緑色だけど青ですよね。

ちなみに古代からのジ・オリジンである4色は、「赤い」「黒い」「白い」「青い」と下に「い」を付けると形容詞になりますが、それ以外はならないという特徴もある特別な存在です。

緑を青と呼ぶものの中に「青虫」もありますが、正しい色で呼ぶと「ミドリムシ」となり、まったくの別ものになりますね。「ミドリムシ」は緑色ではありますが「ムシ」ですらなく、動物と植物の特徴を併せ持ち、どちらなのかと議論を呼ぶ不思議な生物です。

この「ミドリムシ」、最近では「ユーグレナ」の名前で結構有名で、サスティナブルな存在として注目されています。植物の特徴である光合成を行うためCO2を吸収しますし、食料や燃料にも使用でき、実際に商品化もされています。

「ミドリムシ」は動物的な特徴もあり、先端の鞭毛を伸ばし体をくねくねさせて泳ぎますが、この動きのことを「すじりもじり運動」と呼ぶそうです。どんな動きか興味を持たれた方は、是非動画を検索して確認してみてください。