突然ですが「Green Pepper」って何かご存知でしょうか?
正解は「ピーマン」のことです。ピーマンは他にも、その形から「Bell Pepper」とも呼ばれます。
ちなみにピーマンはフランス語の「piment」からきていますので、英語圏ではGX同様通じませんのでご注意ください。

本題に戻って、ピーマンはなぜ「Green Pepper」と呼ぶのか、それはピーマン自体が唐辛子を辛くないように品種改良されてできたものに由来しているそうです。唐辛子は英語で「Red Pepper」や「Hot Pepper」「Chili Pepper」と呼ばれます。
ちなみに「Red Hot Chili Peppers」になると、レッチリことアメリカのロックバンドになります。

この辺で何かに気づきませんか?
「Pepper」ってそもそも「胡椒」ですよね。「Black Pepper」とか、「ペッパーミル」なんてのも一時期流行しましたね。 「胡椒」と「唐辛子」って全く別の植物なのに、なんで両方とも「Pepper」なんでしょうか?それには、あの玉子を立てるのでおなじみのコロンブスが関係しているという説があります。

コロンブスが西回りでアジアを目指した結果、アメリカ大陸を発見した話は有名ですよね。
その当時、胡椒は非常に貴重で金と同じ位に価値が高かったそうで、スペインの王室に莫大な資金援助をしてもらっていたコロンブスは、胡椒ではなくアメリカ大陸から持ち帰った唐辛子を「胡椒だ!」と言い張ったのではないかとのことです。真偽のほどはわかりませんが。

この胡椒と唐辛子のPepper問題ですが、なぜか北部九州でも同じ現象があります。鍋などの調味料でおなじみの「柚子胡椒」ですが、これに胡椒は使われておらず唐辛子が使われています。また唐辛子そのものを「胡椒」と呼ぶこともあります。英語と九州の方言で共通しているようで不思議な感じですね。

ちなみにSOFTBANK社が販売していたロボット「Pepperくん」ですが、その命名理由は明らかにされていませんが、開発当時のコードネームは「TARO」くんだったそうです。