夏といって思い出す食べ物のひとつにスイカがあります。
スイカといえば特徴的なのは緑と黒のしましまですが、「黒い縞模様に沿ってスイカをカットすると種が多い」という話を聞いたことはありませんか?逆に緑色に沿ってカットすると種がほとんどないとか。実はこれ、何の根拠もないそうです。しましまと種の位置に相関関係は一切ありません。

じゃあ、あのしましまは何のためにあるの?と思われる方もいるかもしれません。あのしましまは「鳥に食べられるため」と考えられています。
スイカはアフリカの砂漠が原産地です。過酷な環境で種を増やしていくためには、鳥に食べてもらって種を遠くまで運んでもらう必要がありました。しましま模様で、空を飛ぶ鳥に見つけてもらい食べてもらうことで、広まっていき絶滅を逃れたと考えられています。
スイカ自体は約4000年前のエジプトではすでに栽培され食べられていた壁画が残っているそうです。もともとが砂漠原産という事は、気候変動による高温などにも強い植物なのかもしれません。

スイカといえばもう一つ忘れてはいけないのが「スイカ割り」です。海やキャンプでやると楽しいですよね。このスイカ割りに公式ルールが存在するのをご存じでしょうか?山形県のJAみちのく村山が「日本すいか割り推進協会」を設立し、スイカ割りの公式ルールを制定しています。

いくつか見てみると
 ・すいかと競技者(割る人)の間の距離は、5m以上7m以内とする
 ・棒は、直径5cm以内、長さ1m20cm以内の棒とする
 ・回転方向は右回りで、回転数は5回と2/3回転とする。
などなど、細かいルールが決められています。
興味を持った方はぜひ見てみてください。
http://www.mitinoku.or.jp/tokusan/suika_wari_rule.pdf

もしスイカ割りをする機会があれば、公式ルールに則った「本格的な」スイカ割りをやってみると面白いかもしれませんね。