最新動向
Latest Trends
- 2025.12.25
- GXよもやま話
若松の風車再び

早いもので今年ももう年の瀬です。皆様の今年はいかがだったでしょうか。新しい発見、新しい取り組み、なにか一つでも得られるものがあればきっと大切な一階梯を上がられたことと思います。
さて、北九州市は若松区の風力発電の風車が無くなる!?
というまことしやかな噂、がありまして、ながらく若松区のシンボルとして愛された風車が無くなるのか、と勝手に寂しい思いをしておりましたら、洋上風力発電に切り替わったんですね。令和5年に陸上の風車は撤去され、かわりに洋上の固定式の風車が元気に回りだしました。
こちらは、汐入の里の多目的広場からの写真です。
洋上風力、というと、遠い沖に設置されるイメージですが、近いです。以前の風車が海岸に整列していたのと比べると、天気のよさもあいまって、パリピ感が漂いますね。好きな方向を向いて回っている元気な感じがします。(個人の感想です)
自由気ままに漂っていきそうな雰囲気の風車ですが、こちらは海底に固定された着床式です。
風車について詳しくはこちらの北九州市のHPをご覧ください。
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/30300035.html
一方、長崎県の五島列島で建設が進んでいる風力発電は、浮体式です。もちろん自由気ままに流れてはいきませんが、漁港からの距離7キロ、水深130~140mのところに建設されています。
近年の風車は風力発電に利用されていますが、少し前までは風車と言えばオランダ。風車小屋は製粉小屋でした。生活に欠かせない小麦を臼でひくには、非常に労力が必要です。そこで、風力を活用していたわけですね。「飾りじゃないのよ風車は」というところです。ちなみに、「風の谷のナウシカ」の大風車は、地下水の汲み上げの動力として描かれています。
GX=脱炭素、という文脈で語られることが多いのですが、低コストで品質のよいもの、選ばれるモノづくりがなければ、将来的に続かないと思います。自然エネルギーをうまく利用することは、歴史の営みに沿った活動ではないでしょうか。
GXに逆風が吹いた2025年でした。2026年は新しい風を起こしていきましょう。