半月前は20度超の気温でしたが、一気に寒波がやってきました。そんな急激な気温の変化にも「気候変動」の四文字が脳裏をよぎる今日このごろです。
 ダウンジャケットを買おうかな~とショップでモコモコのダウンを物色していたところ、ショップの方が、「こちらエコダウンなので、洗濯できるんですよ」の一言。エコダウンって何ですか???

曰く、エコダウンとは、生物由来の羽毛を使用せず、化学繊維をフワフワにして断熱している素材、だそうです。もちろん再生可能。
ヴィーガンレザーという素材も最近見かけるようになりました。一昔前は、フェイクレザーと表示されていましたね。こちらも化学繊維で再生可能。

このように見てくると、「エコとは何か」あらためて問い直される時代になったと言えそうです。各衣料メーカーでは、衣料品の回収サービスに取り組むところが増えています。もちろん、古着やフリーマーケット市場への流入防止の狙いもあると思われますが、マテリアルとしての素材として、再生の道が開かれたということではないでしょうか。

化学繊維は、コットンやリネン、ウールなどの天然素材の代替品のような位置づけでしたが、これからの時代は再生可能な、むしろ「エコ」な素材に位置付けられるのかもしれません。

付加価値の変動にも着目していかなければならないなと思わせる一件でした。

参考:経済産業省 繊維製品における資源循環システム検討会 報告書https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/resource_recycling/pdf/20230928_2.pdf