夏になるとどこからともなく出てくる嫌な虫「蚊」。
奴らも食事でしょうから、別に血を吸っても構わないのですが、吸った後に痒くなるのは勘弁してほしいものです。

ところで、最近あまり見かけなくなりましたが「蚊取り線香」、あれってどうして緑色なのでしょうか。早速調べてみます。
答えは「金鳥の夏、日本の夏」でおなじみ大日本除虫菊株式会社さんのホームページ(https://www.kincho.co.jp/)に書いてありました。(まずは「金鳥」さんの企業名が「大日本除虫菊株式会社」さんだったことに軽い衝撃をうけましたが・・・)

蚊取り線香は本来は茶色のものを染料で緑色に着色しており、主に3つの理由があるそうです。
1.緑色が茶色系統の粉に対してムラなくきれいに染まる色の1つであること
2.蚊取線香ははとんどが暑い夏に使用されますので、 涼しい色にということ
3.昔、虫よけにヨモギの葉などを燃やしており、その草の葉の色をイメージしている

基本的には機能的には影響がないので、見た目・美意識による部分が大きいようです。

蚊取り線香といって思い出すのが、蚊取り線香をセットする「豚」です。最近めっきり見かけなくなりましたが、とぼけた感じでなんだかかわいいですよね。あいつの名前は「蚊遣豚(かやりぶた)」と呼ぶそうです。あいつもなんで「豚」なんですかね。こちらも早速調べてみます。

こちら諸説ありのようです。
かつて壺を横向きにしてヨモギの葉などを燃やしていたが、その横向きの壺が豚の形に似ているとのことで、徐々にデフォルメされていったとか。
また、イノシシが「火伏せ(火災を防ぐ)の神」といわれ崇められてことから、火を使う蚊遣器の形にイノシシに似た豚が採用されたとか。他には豚は厚い皮膚や毛に覆われているため、蚊に刺されにくいとする説もあるようです。

筆者はやたらと蚊に刺されるのですが、蚊に刺されやすい人の特徴がいくつかあるそうです。
蚊は、二酸化炭素を敏感に察知して寄ってくるため、汗をかいている人や、運動や飲酒によって二酸化炭素を多く吐き出す人に集まってきます。やっぱり二酸化炭素ですよ。
また、血液型によっても刺されやすさが違いがあり、O型>B型>AB型>A型の順で刺されやすいというデータが出ているそうです。

蚊も気温が30℃を超えると活動が鈍くなるそうで、ここ数年はさぞかし動きが鈍くなっているでしょうが、薄着で外出する機会も増える時期です。
痒いだけではなく感染症等も怖いですから、できるだけ蚊に刺されないようにご注意ください。
たまには「蚊遣豚」で蚊取り線香を焚いてみるのも風情があって良いかもしれませんね。