人新世(じんしんせい、ひとしんせい)は、地質学の新しい時代区分で、人類が地球の生態系や気候に大きな影響を及ぼすようになった時代の事です。
原語では「Anthropocene(アントロポセン)」でギリシャ語で「人間」を意味する anthropo-(アントロポ)と「新しい」を意味する -cene(セネ)に由来した造語です。
オゾンホールの研究でノーベル化学賞を受賞したパウル・クルッツェン博士が2000年に「完新世は終わった。我々は人新世の中にいる」と発言したことで着目されるようになりました。
人新世は公式に認められた時代区分ではないものの、人類が影響を及ぼした地球規模の環境変化にいかに対応していくか大きな課題です。