相談事例
Case Studies
- 2025.6.24
ご相談事例:シャボン玉石けん株式会社

相談企業の概要
当該企業は、北九州市若松区に本社を構える製造業の企業で、無添加石けんの製造と販売を主な事業としています。
無添加石けんの製造販売を通して、地域社会および地球環境の保全と継続的な改善に貢献しており、環境関連の法規制や条例の遵守はもちろん、SDGsにも積極的に取り組んでいます。
相談内容
◆当初抱えていた課題
工場全体の省エネ推進において、製造ラインや設備の電力消費量が「見える化」できていないことが課題でした。特に、24時間稼働のコンプレッサー2台で夜間待機電力が100Kwに上り、エア状況の把握も不足していました。
◆支援希望内容
省エネモデルラインの構築を検討しており、専門家からの意見や助言を求めていました。具体的には、電力消費状況の可視化、省エネ改善の推進、カーボンフットプリントの可視化を目標としていました。
コーディネーターによるヒアリング内容と支援の方向性
ヒアリングの結果、工場棟・物流棟の電力「見える化」への意向や、工場エア状況の未把握が確認されました。省エネへの前向きな姿勢から、株式会社デンソー九州様を専門家として選定し、約9ヶ月間で特定の製造ライン(浴用ライン)の電力可視化、省エネ改善、カーボンフットプリント可視化を目標に支援を開始しました。
専門家による支援内容
工場稼働の見直しから始まり、視察や打ち合わせを通じて具体的な省エネ改善策に向けた調査を実施しました。
エア漏れ調査、配管径の確認、工場エア圧の削減(0.6MPaから0.4MPa)、省エネノズル採用、間欠運転によるエアパージ使用量削減の可能性が示されました。また、配管統一化、ループ化、バルブ設置などの改善策も提案されました。コンプレッサー消費電力のグラフ化や、エリアごとのエア漏れ調査・マップ化も進められました。
夜間稼働を要する液体石鹸化室のための専用ベビーコンプレッサー設置による全社コンプレッサーの夜間停止なども提案され、最終的に省エネ化プロジェクトの成果報告書が作成され、目標達成状況が確認されました。
専門家 デンソー九州 林様より
今回、シャボン玉石鹸様の相談員の対応をさせていただきましたデンソー九州 林と申します。
ご相談内容はシャボン玉石けん様で省エネモデルラインを構築して、電力の見える化や省エネ改善活動の推進などを支援頂いたきたいとのことでした。
工場の省エネ診断を進めて行く中で工場エアーのムダが多くありましたので、エアー漏れ・コンプレッサーの稼働等をアドバイスさせていただき、その改善を確実に実施され効果に繋がったと感じています。